The framework

The project is a research unit of the Institute of Comparative Culture, Sophia University.

The unit analyzes cross-cultural networks. In a highly connected world, personal, political, or economic networks are often assumed (with suspicion) but seldom studied cross-culturally. The unit collaboratively investigates a set of models for prosopography and network analysis that consider groups as elements in society. The focus is not on the individual but on the individual within the context of family, work, and leisure. In other words, the research unit highlights the importance of the places and temporal plane in which an individual is active and the function he performs within society.

The research project is an ongoing one with various time periods and regions as its concentration.

As a start-up project we discuss the available methods and models for our network analysis. This knowledge serves as a foundation for our first focus, on the early modern period in Japan, an understudied era in regards to network analysis. The project "Intellectual Networks in Early Modern Japan and Beyond" focuses on various groups with an integrative analysis of a wide variety of writings. The conclusions will enhance our understanding of both the ideological realm, which informed policies ordered by the shogunate and the domains of the regional rulers (daimyo), and the practical realm of how these networks operated. The results will emphasize the traffic of ideas and endeavors among people from various backgrounds and stations in life beyond narrow geographic borders.

本プロジェクトは上智大学比較文化研究所における共同研究として行う。

本研究グループは社会的ネットワークを文化横断的に分析することを目指している。密接につながった世界では、政治・経済・そして人間関係の上でのネットワークが存在することは当然のことと考えられているが、こうしたネットワークが文化横断的に研究されることはほとんどない。この共同研究グループでは社会の構成要素として「集団」に着目し、その実態をとらえるため、集団履歴調査やネットワーク分析の手法を共同で検討していく。この研究では単なる個人ではなく、家族、仕事、あるいは趣味といったつながりのなかでの個人を考察していくことに焦点が置かれる。換言すれば、ある人物が行動する時代的・場所的背景、またその人物が社会的にはたす役割を重視しているのである。

本研究プロジェクトでは、長期的には同様の研究手法を用いて、近世日本以外にも異なる時代や地域を対象とした研究を進めていく予定である。

この研究を始めるにあたり、まずはネットワーク分析に関する既存の方法、モデルなどについて議論していく。そこから得られた知識は本プロジェクトの最初の焦点であり、これまでネットワーク分析の手法があまり適用されていない近世日本という研究対象に、この手法を導入するための基盤となるはずである。本プロジェクトの一部をなす「近世日本の知的ネットワークの研究」では、頼春水のグループを含め、さまざまな集団に焦点を当てるとともに、ネットワークにかかわった人々の書きものを幅広く取り上げ、総合的な分析を加えていく。本プロジェクトから得られる結果は、幕府や藩の行った政策のイデオロギー的背景、また近世知識人の織り成すネットワークがどのように機能していたか、という実際面のどちらについても我々の理解を深めてくれるだろう。こうした研究結果により、狭い地理的境界の枠を越え、多様な出自や身分をもつ人々がさまざまな形で知的交流を行い、また共同して活動していたことが浮き彫りになるものと思われる。